TOKAI M&A support center

コラム

COLUMN

歯科医院やクリニックのM&Aにおけるトップ面談におけるポイント

東海事業継承サポートセンターによるトップ面談のポイントをお伝え致します

1.事前準備の重要性

情報の整理と確認

トップ面談に臨む前に、自院の財務状況や診療実績、スタッフの構成、主要な患者層など、あらゆる情報を整理しておきましょう。これにより、相手からの質問にスムーズに答えることができ、信頼性を高めることができます。また、相手方のクリニックに関する情報も事前に調査しておくと良いでしょう。相手の強みや弱みを理解することで、面談での話し合いがより具体的かつ効果的になります。

面談の目的と目標を明確にする

トップ面談の目的が何であるかを明確にしましょう。面談では、相手方の経営方針やビジョンを理解し、自分の意向や期待を伝える場でもあります。また、最終的な売却条件についての共通認識を持つことも重要です。事前にどのような成果を得たいかを明確にし、その目標に沿った議論を進められるよう準備しておきます。

  1. 面談当日のポイント

誠実でオープンなコミュニケーション

トップ面談では、相手との信頼関係を築くことが最優先です。自分の考えや期待を誠実に伝えると同時に、相手の話に対してもオープンな態度で臨みましょう。特に、クリニックの将来についてのビジョンや、M&A後の運営方針に関しては、率直な意見交換を行うことが重要です。

相手のニーズや関心を理解する

面談では、自分の意向を伝えるだけでなく、相手のニーズや関心も把握することが大切です。相手が何を求めているのか、どのような点に重きを置いているのかを理解することで、双方にとって有益な提案や妥協点を見つけやすくなります。相手の話をしっかり聞き、適切な質問をすることで、より深い理解を得ることができます。

自院の価値を適切にアピールする

トップ面談は、自院の強みを相手に伝える絶好の機会です。自院が持つ専門性や独自の治療技術、地域での評判など、他のクリニックとは異なる魅力を強調しましょう。ただし、過度なアピールは避け、事実に基づいた客観的な説明を心がけることが大切です。これにより、相手に信頼感を与えることができます。

  1. 面談後のフォローアップ

合意事項の確認と文書化

面談で合意に至った事項や、今後の課題については、必ず書面で確認しましょう。トップ面談は口頭でのやり取りが中心になるため、誤解や認識の違いが後々問題になることがあります。面談終了後に合意事項をメールや文書で確認し、双方の認識を一致させておくことが重要です。

次のステップを明確にする

面談が終わったら、次に何をすべきかを明確にしておきましょう。次の面談日程の調整や、追加で必要な資料の準備、内部での議論の進行など、次のステップを具体的に設定します。これにより、M&Aプロセスがスムーズに進行し、無駄な時間を省くことができます。

  1. 心構えと姿勢

柔軟性と冷静さを保つ

トップ面談では、相手の意見に対して柔軟に対応する姿勢が求められます。自分の立場や考えを固守するあまり、相手との対話が行き詰まらないよう、常に冷静でいることが大切です。相手の提案に対しては、まずは理解しようと努め、その上で自分の意見を伝えるようにしましょう。

長期的視点を持つ

トップ面談では、短期的な利益だけでなく、M&A後のクリニックの成長や持続可能性を考慮した話し合いが求められます。特に、スタッフや患者に対する影響を念頭に置き、長期的な視点で最良の選択肢を見極めることが重要です。相手に対しても、同じく長期的な視野を持つよう促すことで、より建設的な議論が可能になります。

まとめ

トップ面談は、M&Aプロセスの中でも非常に重要なステップであり、双方の信頼関係を築く場でもあります。事前準備をしっかり行い、誠実かつオープンなコミュニケーションを心がけることで、面談を成功に導くことができます。また、面談後のフォローアップや長期的な視点を持つことも、取引をスムーズに進めるための鍵となります。東海事業継承サポートセンターでは売り手の先生として、これらのポイントを意識しながら、トップ面談を進めて参ります。

ご不明点などあれば東海事業継承サポートセンターにお気軽にお問い合わせください。