Ⅰ. はじめに
M&Aを機に導入された医療機器や内装設備は、リース契約・ローン契約によって調達されるケースが多く、契約の引継ぎ・精査が重要な実務課題です。本記事では設備契約のポイントとトラブル回避策を整理します。
Ⅱ. リース・ローン契約の実務リスク
- 契約名義変更の手続き漏れ:リース会社との契約者変更未対応で責任が残る。
- 契約内容の不一致・保証人の責任:抵当・保証人が旧院長となったままなど。
- 返済条件の変更リスク:費用構造や金利条件が変わることでキャッシュフローに影響。
Ⅲ. M&Aにおける契約引継ぎ整理方法
- 契約一覧の徹底把握
リース・ローン契約をすべて洗い出し、契約期間・残債・保証人等を明確化。 - リース会社との契約交渉
法人化や譲渡に伴う契約変更をリース会社と協議し、名義・保証人・返済条件などを調整。 - 法務チェックの徹底
契約内容に含まれる「譲渡禁止条項」や保証責任の継続条項を確認。必要に応じて解除交渉。 - 新契約による再構築
可能であれば、新法人として再リース・再融資を行い、条件を再設定する手法も有効。
Ⅳ. ケーススタディ
- C医院:旧院長保証契約を法人に変更し、現経営者に負担が移行。
- D医院法人化時:借入金6年間は旧代表連帯保証だったが、M&Aでローン条項を見直し、保証義務を法人化したことで安定経営に成功。
Ⅴ. まとめ
- 契約引継ぎはM&A交渉で最優先すべき項目
- 法律・保証面のリスクは契約内容からしっかり整理しないと後々の負担に
- 可能ならば旧契約を解消し、新法人で再契約を行うことでクリアな財務関係を確立
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